ダジャレ婆ちゃん

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父さんと母さんは、今日親戚の叔父さんの家に行っていて帰ってこない。だから今日は、お婆ちゃんの家でご飯を食べてくるように言われている。お婆ちゃんには言ってあるからと。

僕はお婆ちゃんの家に行った。

「お婆ちゃん。来たよ」
「おお、よう来たな。羊羹食べるか?」
「うん」

そう言うとお婆ちゃんは、お茶と羊羹を持ってきてくれた。

「よう噛んで食べよ」
「うん」
「……今の分かったい?」
「あれでしょ?羊羹とよう噛んでをかけてるんでしょ?」
「そうじゃそうじゃ。ホッホッホ」

お婆ちゃんは、ダジャレが好きだ。良いダジャレを思いつくと、すぐに僕に披露したがるのだ。

「肩を揉んでくれんか?」
「いいよ」

僕はお婆ちゃんの肩を揉もうとして、肩に手をかけた。そして肩を揉むと何から随分と硬くて揉むことができなかった。

「お婆ちゃん、肩に何入れてるの?」
「石じゃよ。硬いじゃろ?ホッホッホ」
公開:21/10/24 08:26
更新:21/10/24 08:28

富本アキユ( 日本 )

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・SSG投稿作品1500作品突破

・作詞を担当
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