マトリョーシカな男
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自称タワマンに住むIT長者。
日本を変えると豪語する男がいた。
しかし、この男、口が上手い一文無しのフリーターだった。
嘘を嘘で塗り固め、一流企業の一人娘を口説き落とし、
2日後に両家の顔合わせの日が迫っていた。
(うまく行き過ぎだ・・・)
元来小心者のこの男、徐々に怖くなってきた。
次第に良心の呵責に苛まれて、眠れない日々が続いていた。
流石に脳疲労は限界に達し、いつの間にか眠りに落ちていた。
暗闇の先に小さな灯りがあった。
近づくと、自分と同じ顔の人型の棺が横たわっていた。
引き寄せられるように棺を開けると、また同じ棺が入っていた。
そして、開けるとまた同じ棺。まるでマトリョーシカだ。
しかし、1つ違う点に気が付いた。
ヒト型の棺の顔が、開ける度に苦悶様を呈している。
恐くなり、男は途中でこれ以上開けるのを止めた。
目が覚めた男は、その日、彼女に真実を告げる決心をした。
日本を変えると豪語する男がいた。
しかし、この男、口が上手い一文無しのフリーターだった。
嘘を嘘で塗り固め、一流企業の一人娘を口説き落とし、
2日後に両家の顔合わせの日が迫っていた。
(うまく行き過ぎだ・・・)
元来小心者のこの男、徐々に怖くなってきた。
次第に良心の呵責に苛まれて、眠れない日々が続いていた。
流石に脳疲労は限界に達し、いつの間にか眠りに落ちていた。
暗闇の先に小さな灯りがあった。
近づくと、自分と同じ顔の人型の棺が横たわっていた。
引き寄せられるように棺を開けると、また同じ棺が入っていた。
そして、開けるとまた同じ棺。まるでマトリョーシカだ。
しかし、1つ違う点に気が付いた。
ヒト型の棺の顔が、開ける度に苦悶様を呈している。
恐くなり、男は途中でこれ以上開けるのを止めた。
目が覚めた男は、その日、彼女に真実を告げる決心をした。
ファンタジー
公開:21/10/21 13:41
産婦人科専門医/指導医
@sanadakuma
tama-himawari3w.com
身体は日々の食事で出来ている。
妊婦さんにも食事の重要性について情報提供しています。
ダイエット中の方々にも食事・睡眠・運動の重要性について情報発信しています。
自身が「愛着障害」であることに気付き、もう一人の自分と上手に共生しています。
自分が、自分の『安全基地』になることが生きていくための拠り所なのかもしれない。
科学的な視点からの表現も交えて、ショートショートストーリーを作っています。
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