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日曜の昼下り。開け放した窓からキジバトのホーホーホッホーの鳴き声が聞こえてきた。
集中したく閉めようと窓に向かうと向かいの公園で変な動きをしている少年に目が行った。
フェンスに沿ってグルグルと何週も歩いてみたり、ブランコに座って天を仰ぎ頭を掻きむしってみたり、突然草むらで飛び上がったり。
周りの沢山の人もその異様な光景に口出し出来ない様子だった。
でも私は違った。これも何かのネタになるだろうと思い公園に向かった。
そして少年に声をかける。
「あ!本物だ」
少年の私に向けた第一声があまりに意外で面食らう。
「お兄さんこの公園でよく変な動きしてるから何かのおまじないなのかと思って真似してたんだ。ほら、あの鳥の真似もしてたでしょ?」
少年は電線のキジバトの声真似をしながら両手をバタつかせた。
小説に行き詰まった私は無意識にあんな動きをしていたようだ。
私は思う。平日にしていてまだよかったな、と。
集中したく閉めようと窓に向かうと向かいの公園で変な動きをしている少年に目が行った。
フェンスに沿ってグルグルと何週も歩いてみたり、ブランコに座って天を仰ぎ頭を掻きむしってみたり、突然草むらで飛び上がったり。
周りの沢山の人もその異様な光景に口出し出来ない様子だった。
でも私は違った。これも何かのネタになるだろうと思い公園に向かった。
そして少年に声をかける。
「あ!本物だ」
少年の私に向けた第一声があまりに意外で面食らう。
「お兄さんこの公園でよく変な動きしてるから何かのおまじないなのかと思って真似してたんだ。ほら、あの鳥の真似もしてたでしょ?」
少年は電線のキジバトの声真似をしながら両手をバタつかせた。
小説に行き詰まった私は無意識にあんな動きをしていたようだ。
私は思う。平日にしていてまだよかったな、と。
ミステリー・推理
公開:21/10/17 08:23
初めまして。昔から小説を書くのが好きでした。ショートショートの魅力に取り憑かれ、日々ネタ探しに奔走する毎日です。
小説のコンセプトは【ドアノブの静電気くらいの刺激を貴方に】です。
皆様、どうぞ宜しくお願い致します。
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