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「博士…無念です。我々の限界でしょうか」助手は肩を落とす。
「そうだな。生命体の時間遡行は不可能…のようだ」博士の声は明るい。
「肉眼で歴史の真実を捉えたいという夢は絶たれたが、これでも十二分に夢を叶えたに等しいぞ」
博士は機体を撫でた。
「確かに。このドローンを過去に送り未確認の史実を映像で記録し真相を詳らかにしましょう」
助手は興奮を取り戻す。
「その前に最後の仕上げをしないといけない」そういって資料の束を机に置いた。
「ソレは…?」
「機体のデザインをこの資料に合わせる、そしてこの手紙を同封する。米国政府への取引に使用する」
手紙の内容に助手は驚く。
「未来の情報を条件に返還する事を保証するのか!全て仕組まれていたんですね…」
「『未確認』の担保だよ」
1947年6月24日 アメリカ・ワシントン上空
実業家ケネス・アーノルドは自家用飛行機で飛行中、円盤型の未確認飛行物体を目撃した。
「そうだな。生命体の時間遡行は不可能…のようだ」博士の声は明るい。
「肉眼で歴史の真実を捉えたいという夢は絶たれたが、これでも十二分に夢を叶えたに等しいぞ」
博士は機体を撫でた。
「確かに。このドローンを過去に送り未確認の史実を映像で記録し真相を詳らかにしましょう」
助手は興奮を取り戻す。
「その前に最後の仕上げをしないといけない」そういって資料の束を机に置いた。
「ソレは…?」
「機体のデザインをこの資料に合わせる、そしてこの手紙を同封する。米国政府への取引に使用する」
手紙の内容に助手は驚く。
「未来の情報を条件に返還する事を保証するのか!全て仕組まれていたんですね…」
「『未確認』の担保だよ」
1947年6月24日 アメリカ・ワシントン上空
実業家ケネス・アーノルドは自家用飛行機で飛行中、円盤型の未確認飛行物体を目撃した。
SF
公開:21/10/16 11:57
まずは自分が楽しむこと。
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