おっちょこちょい部
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「小園君、部活入ってないよね。うちに入らない?」
「村木さんって何部?」
村木晴奈は口ごもり、はにかんだ。
「キューピット部? やっぱり帰るわ」
小柄な晴奈からは想像つかない力で教室に押し込まれる。
「うわ、何だよ」
「ここにいたら、きっと彼女出来るから!」
「話を聞こう」
やりとりを見ていた部長が咳払いをする。
「小園君、歓迎するわ。うちはね、依頼人とターゲットにハプニングを起こして、出会いのきっかけを作る活動をしてるのよ。あら、廊下が騒がしいわね」
「大失敗よ! この、おっちょこちょい部が!」
「練習試合で来ていた背番号が同じ他校の生徒に仕掛けてしまって」
部員が依頼人に怒られて小さくなっている。
「おっちょこちょい部に改名した方が」
「小園君、しっ」
「あの、俺に何か?」
依頼人の相手が部室に顔を覗かせた。
依頼人はというと、部員に後ろからあれこれ指示をしていた。
「村木さんって何部?」
村木晴奈は口ごもり、はにかんだ。
「キューピット部? やっぱり帰るわ」
小柄な晴奈からは想像つかない力で教室に押し込まれる。
「うわ、何だよ」
「ここにいたら、きっと彼女出来るから!」
「話を聞こう」
やりとりを見ていた部長が咳払いをする。
「小園君、歓迎するわ。うちはね、依頼人とターゲットにハプニングを起こして、出会いのきっかけを作る活動をしてるのよ。あら、廊下が騒がしいわね」
「大失敗よ! この、おっちょこちょい部が!」
「練習試合で来ていた背番号が同じ他校の生徒に仕掛けてしまって」
部員が依頼人に怒られて小さくなっている。
「おっちょこちょい部に改名した方が」
「小園君、しっ」
「あの、俺に何か?」
依頼人の相手が部室に顔を覗かせた。
依頼人はというと、部員に後ろからあれこれ指示をしていた。
青春
公開:21/10/18 20:21
ショートショートnote
おっちょこちょい+部
キューピット
射谷 友里(いてや ゆり)と申します
十年以上前に赤川仁洋さん運営のWeb総合文芸誌「文華」に同名で投稿していました。もう一度小説を書くことに挑戦したくなりこちらで修行中です。感想頂けると嬉しいです。宜しくお願いします。
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