名探偵 浦霧小四郎

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心当たりのない宅急便が届いた。
段ボールを開けてみると中から奇妙な壷が。
蓋には何やら呪術的な札が貼られている。
宛先は間違いなく私の住所である。
気味が悪くなった私は、その壷を持って探偵事務所を訪れた。
数々の迷宮入り事件を解決した浦霧小四郎探偵なら贈り物の差出人を見つけ出し、その目的を明らかにしてくれることだろう。
事務所で中身を慎重に確かめてもらったところ、中身は人骨らしきものだということがわかった。
だが本物かどうかはこれから調査が必要だ。
たとえ偽物だとしても背筋が凍る想いだ。
いったい誰がどんな目的で私にこれを?
とにかく壷と人骨の出所を早急に調べて欲しいと私は探偵に依頼した。
金なら惜しまないつもりだ。

「今回もうまくいったようだね、助手君」
「まったくいい商売ですね、名探偵の浦霧さん。でもミステリとしては禁じ手なんじゃありませんかね。"名探偵が真犯人"だなんて!」
ミステリー・推理
公開:21/10/17 16:54
更新:21/10/17 16:56

水素カフェ( 東京 )

 

最近は小説以外にもお絵描きやゲームシナリオの執筆など創作の幅を広げており、相対的にSS投稿が遅くなっております。…スミマセン。
あれやこれやとやりたいことが多すぎて大変です…。

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