百選恋魔の指輪[第2話/全3話]

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「う、うん……ありがとう。私も、あなたの事……好きよ」

僕の心の中の、黒い雲が晴れ……目の前が薔薇色になった気がした。



楽しい時間は、瞬く間に過ぎた。
そして、別れ際。

「ごめん。明日は朝から重要な会議があるから、どうしても終電で帰らないといけないの」
「そうか、残念だね……」
「そうだ……この指輪、あなたにあげるわ。もう、誰か別の人に「好きだ」って言う必要も無いでしょ?……じゃあ、またね」

言うが早いか、彼女は僕の左手の薬指に例の指輪を嵌め、そして去っていった。

……不思議な事に、彼女に嵌められた指輪は、どんなに力を入れても自分では外せなかった。



あれから不思議と僕に言い寄る女がたくさん現れたけど、みな遠ざけた。僕には、彼女しかいない。
だけど何故か、彼女とは全然連絡がつかなくなった。



それから、1ヵ月が経った頃。
僕はネットで、偶然、次のような広告を見つけた。
ホラー
公開:21/10/13 18:22

灰田兵庫

気まぐれで始めた事です。
気まぐれで終わって、多分それっきりになると思います。

……さて、いつまで続くか。

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