平和への道のり

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「いやはや申し訳ない。なかなか落としどころが見つかりませんで…」
「いやいや、いいんですよ。今までは話し合いする機会すらなかったんですし。それだけでも平和に一歩近づいたことでしょう。」

「それにしても、わざわざ面倒な和平交渉の仲介人になっていただいた上に、親睦を深めるような舞踏会や宴会まで開いていただいて感謝しきれませんよ。」
「距離が近づけば話し合いも円滑に進みましょう。少しでも潤滑油になっていただければと。それでは私はこれにて。」

そういって二人は別れた。
仲介人の男は側近を呼んでこう言った。
「ウィーンでは仲良く踊っている。そろそろ解決させられるように準備してほしいと本国に伝えてくれ」

仲介人の男は、自室に戻りながらつぶやいた。
「どちらかが歴史に詳しければな。あとの平和は私に任せてくれ…」
公開:21/10/13 16:13

夜行性のクマ

なんとなく書いてます

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