花筏〈はないかだ〉

3
1

僕「キレイだね。花筏。」
彼女「えっ。なんか言った?」
僕「いや、なんでもないよ。」
彼女は花筏に夢中だった。川面にいっぱいの桜の花弁。僕は彼女の横顔を見ている。しかし彼女は僕の事を全く見ていない。僕は悟った。彼女は僕の事に全然、興味がないという事に。彼女にとって僕の存在は、花以下だ。僕の恋は桜の花弁のように見事に散った。
恋愛
公開:21/10/15 10:17

ソフトサラダ( 埼玉 )

時折、頭をかすめる妄想のカケラを集めて、少しずつ短いお話を書いています。コメントは励みになります。

コメント投稿フォーム

違反報告連絡フォーム


お名前

違反の内容