天地無用
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住宅街の路地裏を歩いていると作品展と書かれた看板があった。普通の民家。入場無料の文字。私は、気になって入る。すると突然、透明な大きな箱。天地無用と書かれたシールが貼ってある。中には東京タワーのオブジェが入っている。しかし、どう見ても上下が逆さかまだ。下に向いている。これはどういう意味だ。トンチか?私は、少し考える。私が考えあぐねていると何処からともなく老人が現れて、こう言った。
「あなた、これの意味がわかりますか?」
私は、正直に答える。
「わかりません。どういう意味です?」
「私にもわかりません。」
「わからない?これは、あなたが作ったのではないのですか?てっきりあなたが作ったのかと思いましたよ。」
「そうですよ。私が作りましたよ。」
「えっ?」
「私が作った。でも私にも訳がわからない。こんなご時世だ。そんなことがあったっていいじゃないですか。」
「はぁ。」私は、妙に納得してしまった。
「あなた、これの意味がわかりますか?」
私は、正直に答える。
「わかりません。どういう意味です?」
「私にもわかりません。」
「わからない?これは、あなたが作ったのではないのですか?てっきりあなたが作ったのかと思いましたよ。」
「そうですよ。私が作りましたよ。」
「えっ?」
「私が作った。でも私にも訳がわからない。こんなご時世だ。そんなことがあったっていいじゃないですか。」
「はぁ。」私は、妙に納得してしまった。
ミステリー・推理
公開:21/10/11 18:05
時折、頭をかすめる妄想のカケラを集めて、少しずつ短いお話を書いています。コメントは励みになります。
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