道をつくるのには訳がある

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昔々あるところに、世界の中心と呼ばれた大きな国がありました。
西方の異国との貿易が始まったことで、都はにぎわいを増していました。
一方、この国の西方を司る守護神は、貿易によって指数関数的に増えていく業務に忙殺されていました。
働いても働いても、仕事が減らず楽になりません。
他の三神には悪いけど、このままでは年に一度の都での会合にも顔を出せそうにないかな。同窓会みたいなものだし、出たいけど仕方ない。
西方の守護神は痛む腰をさすりながら嘆きました。
窮状を耳にした東方の守護神は、北方と南方の守護神に声をかけました。三神は西方の守護神が都と行き来しやすいように、川に橋をかけ荒れた道を整備しました。
これが後にシルクロードと呼ばれる道の一部になりました。
ファンタジー
公開:21/10/10 19:00

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