こんにちは

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「こんにちは~。」
「・・・」
「こんにちは~。」
「・・・」
「こんにちは~。」
「えっ?もしかして私に言ってます?」
「ええ、あなたに言ってますよ。こんにちは。」
「あっ、はい。こんにちは。」
「あなた、いつもそうやって、こんな暗い中でお客が来るの待ってるの?」「えっ、まあ。」
「あら、大変ねえ。アメちゃん食べる?いらない?そう。では私は失礼させてもらいます。ごきげんよう。」
ってか、なんなんだよ、あのオバチャン。お化け屋敷のオバケに、そんなに話しかけるなって。笑顔で丁寧に挨拶してくるから思わず、普通のテンションで「こんにちは。」って返しちゃったじゃん。っていうか、オバケにアメちゃんあげようとするなよ~。他の客もみんな笑ってるし。そりゃそうだよな~。オバケが、普通にオバチャンと喋ってたら笑うよ。最悪だよ。また上司に怒られちゃうよ。私は、オバケより断然オバチャンの方が怖いことを痛感した。
ホラー
公開:21/10/06 17:42

ソフトサラダ( 埼玉 )

時折、頭をかすめる妄想のカケラを集めて、少しずつ短いお話を書いています。コメントは励みになります。

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