ファイヤーマン

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ネット炎上を止めるファイヤーマンを雇った。200万と高額だったが背に腹は代えられない。
きっけかは些細なことだった。
自作アクセサリーを販売業を営んでいるのだが、クレームのよう誹謗中傷の書き込みに反撃したところ、炎上が止まらなくなったのだ。
ファイヤーマンを雇って数日後に、炎上は下火となり、2週間後にはピタリと止まった。
特に”へずもず”というクレーマーが投稿を止めたことが大きかった。
おれは気分が良くなり、そこら中に反撃の書き込みを続けた。気分は爽快だった。
ファイヤーマンに礼をしたいというと、彼は自宅にやってきた。彼は大柄で、いかつい男だった。
「おかげで助かったよ。ちなみに、どうやって炎上を止めるのかい?」
「簡単なことです。黙らせれば良いのです。ちょうど別の方から消化を請け負っているので、いまから実演してさしあげましょう」
ファイヤーマンはそう言うと、おれにナイフを突き刺した。
ミステリー・推理
公開:21/10/08 12:36

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