ロボット回収業者
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ピンポーン!!
「ロボット回収しに来ました。」
「待ってましたよ。」
「で、ロボットは、どちらに。」
「私です。召し使いロボットT2100。私を回収して下さい。」
「ロボットの回収は持ち主の直筆の、申請書がないとできませんよ。あります?」
「ありません。」
「じゃあ、無理ですね。っていうかロボット自身が回収してくれっておかしな話ですね。もしかして持ち主に虐待されてるとか?それならばロボット法違反です。警察に通報しないと。」
「違うんです。私の勝手なんです。明日、我が家に新型のロボットが来る。普通ならば当然、古いロボットは廃棄される。でも私の主人は優しい。私を残すと言ってくれた。しかし私にもプライドがあります。仕事を全て奪われて、のうのうと家に居ることはできない。だから、だから。お願いします。私を回収して下さい。」ロボットは泣きながら懇願した。回収業者はどうすれば良いのかわからずに困惑した。
「ロボット回収しに来ました。」
「待ってましたよ。」
「で、ロボットは、どちらに。」
「私です。召し使いロボットT2100。私を回収して下さい。」
「ロボットの回収は持ち主の直筆の、申請書がないとできませんよ。あります?」
「ありません。」
「じゃあ、無理ですね。っていうかロボット自身が回収してくれっておかしな話ですね。もしかして持ち主に虐待されてるとか?それならばロボット法違反です。警察に通報しないと。」
「違うんです。私の勝手なんです。明日、我が家に新型のロボットが来る。普通ならば当然、古いロボットは廃棄される。でも私の主人は優しい。私を残すと言ってくれた。しかし私にもプライドがあります。仕事を全て奪われて、のうのうと家に居ることはできない。だから、だから。お願いします。私を回収して下さい。」ロボットは泣きながら懇願した。回収業者はどうすれば良いのかわからずに困惑した。
SF
公開:21/10/03 07:42
時折、頭をかすめる妄想のカケラを集めて、少しずつ短いお話を書いています。コメントは励みになります。
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