未来は変えられるんだよ！！

私は学校の帰り道、突然誰かに手を掴まれた。

「行くな堀内！！バスに乗るな！！」
「えっ！？えっ……？大石……君？」

私の手を掴んだのは、クラスメイトの大石君だった。

「お前には信じられないかもしれないけど……。俺は未来から来た俺なんだよ」
「えっ？未来？それってどういう――」
「お前は、これから家に帰る為にバスに乗る。だがそのバスは、途中で大型トラックと正面衝突してバスの乗客は、全員亡くなるんだ。お前も……」
「あはは。そんな訳ないじゃない」
「あそこの子供を見ろ。転んで手に持っている風船が飛んでいって泣いてしまう。そして通りかかった女が子供に携帯していた絆創膏をあげるんだ」

するとその通りになった。

「まさか……本当に未来から？」
「これで信じただろ」
「大変！！急いでバスを止めなきゃ！！」
「ああ、そうだ。未来は変えられるんだよ！！」

私達は、バスに向かって走り出した。