もっと早く!!もっと!!
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階段から落ちた私は、記憶喪失になった。自分が誰なのか、病院で私の両親だという人の事も思い出せない。
「すみません……。分かりません」
「そんなっ……」
私の母だという女性は、その場で泣き崩れた。何だか悪い事をしているみたいな気持ちになった。医者からは、焦らず少しずつ思い出していきましょうと言われた。それから私の母だという女性は、毎日私の病室にやってきた。
「咲、あなたはね。陸上100m走の選手でとても足が速かったの」
私が表彰台の上で1位になっている笑顔の写真を見せてくれた。そっか……。私って足が速かったんだ。
「あのっ……走ってみてもいいですか?」
私は無理を言って外出し、陸上競技場に連れて行ってもらい、全速力で走った。
もっと早く!!もっと!!
すると次々と記憶がフラッシュバックした。
……思い出した。
私の名前は、安藤咲。
女子陸上、未来のオリンピック選手候補だ。
「すみません……。分かりません」
「そんなっ……」
私の母だという女性は、その場で泣き崩れた。何だか悪い事をしているみたいな気持ちになった。医者からは、焦らず少しずつ思い出していきましょうと言われた。それから私の母だという女性は、毎日私の病室にやってきた。
「咲、あなたはね。陸上100m走の選手でとても足が速かったの」
私が表彰台の上で1位になっている笑顔の写真を見せてくれた。そっか……。私って足が速かったんだ。
「あのっ……走ってみてもいいですか?」
私は無理を言って外出し、陸上競技場に連れて行ってもらい、全速力で走った。
もっと早く!!もっと!!
すると次々と記憶がフラッシュバックした。
……思い出した。
私の名前は、安藤咲。
女子陸上、未来のオリンピック選手候補だ。
公開:21/09/30 12:19
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