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博士「そんな!バカな!私が開発したこの最新の警備システムは完璧なはず。」
怪盗「フフフ。私に盗めぬ物など、この世にないさ。」
博士「どうやった?この生体DNA認証システムを使った金庫は開発者の私以外は解錠できないはず。」
怪盗「フフフ。久しぶりだな兄さん。」
博士「兄さん?もしかしてお前?」
怪盗「そうさ。お前の双子の弟の次郎だよ。」
博士「次郎?ウソだ。次郎は5年前に死んだんだ。ちゃんと葬式もやった。」
怪盗「フフフ。まあ、それも真実。しかし私は、ここにいる。それがどういう意味か。兄さん、わかるかな。」
博士「わからない。どういうことだ!」
怪盗「私は、次郎のクローンなのだよ。」
博士「クローン?」
怪盗「フフフ。驚いたかね。」
博士「まさか。そんなことが現代の技術で、できるはずがない。」
怪盗「できるさ。兄さんこそ、どうやったのさ?もう、体が無くて脳しか、残ってないじゃないか。」
ファンタジー
公開:21/10/01 12:01

ソフトサラダ( 埼玉 )

時折、頭をかすめる妄想のカケラを集めて、少しずつ短いお話を書いています。コメントは励みになります。

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