晴れは嫌い

雨は嫌い、イヤなことが起きるから。
雷は嫌い、イヤなことに巻き込まれるから。
雪は嫌い、イヤなことを思い出すから。

私は毎日「明日もいい天気になりますように」って祈りながら眠りにつく。
それでも天気が悪くなるのは天上の誰かさんにいじめられてるとすら思う。

天気が悪い日には絶対誰かが死んでる。

おばあちゃんは私が小さい頃に雨の日に亡くなった。
ひいおじいちゃんは高2の夏、雷の日だった。
ウチで昔飼ってた金魚も雷の日だったな。
私の妹になるはずだった子は雪が降る夜中の1時17分だった。
きっと、おじいちゃんもお母さんもお父さんも友達も担任の先生も昨日道ですれ違った沢山の人も私も君もきっとそうなんだ。


私は晴れが嫌い、肌が焼けるから。


晴れが嫌い、自分のことをみられてる気がして。


晴れが嫌い、
晴れの日にはきっと、

嫌いなアイツも死んではくれない。