ジンクス

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うちの学校には、ジンクスが存在する。美化委員になって花壇の手入れを毎日やっていると、将来大物になって花開くというものだ。私のクラスで委員会決めがあった。委員長や図書委員などが順調に決まっていき、いよいよ美化委員を決める段階になった。

「じゃあ次。美化委員やりたい人ー?」
「はい!!」
「俺もやりたい!!」
「私も!!」
「やりたい!!」

やはり思った通り、美化委員は人気だった。皆、ジンクスを気にしているからだ。当然、私も立候補した。希望者多数になり、公平にじゃんけんで決める事になった。祈るようにじゃんけんをした私は、見事に勝つことできて美化委員になった。

それから毎日、花の手入れや校内の美化に努めた。毎日やっていると細かいところに目がいくようになった。

そして現在、私は出世した。毎日細かい気配りができると評価されたからだ。なるほど。あの時の美化委員の仕事は、ここで役立ったのか。
公開:21/09/26 11:45
更新:21/09/26 18:51

富本アキユ( 日本 )

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