謎の結婚式

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小学校を卒業して何十年も経った頃、同級生より結婚式の招待状が届いた。卒業以来会ったこともないし連絡した事もないのに、どうしてだろう。しかも式場は、聞いた事もない山奥に在る様だ。
森の麓に駐車し、そこから式場までは山道を歩いて約2時間、熊の出没の危険もあり、鈴付きの杖の持参の事とある。
服装も華美ではなくワークマン製の頑丈で迷彩服系が良い、祝い金等は一切辞退すると。
普通なら絶対に行かないと思う。
でも暇だったし少し面白そうだし、同級生にも会えるかなと、出席にて返事を出した。
当日は案内状通り鈴付き杖を持ち迷彩服を着て、取り敢えず車で指定駐車場まで着いた。
ただそこでも山道でも級友どころか、村民の誰一人にも会わず、少し心細くなって来た。騙されているのか何処に着くのか恐怖心すら覚えた。
そんな時、いつまで寝てるのよ、もうとっくに10時過ぎてるよと起こされた。
気がつけば猫が胸の上に乗っていた。
ホラー
公開:21/09/26 09:43
更新:21/09/26 09:52

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