目にもとまらぬミシン
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古民家で見つけた古いミシンは、まだ現役だ。古民家のオーナーの梅ちゃんがミシンを踏むと目にもとまらぬ速さで、針が上下して、あっという間に、アップリケ、ポケット、雑巾が出来上がる。その心地よい音、リズミカルな音が好きだった。
ある夏、白いタオルと赤いタオルを持参して、梅ちゃんにバッグを作ってと頼んだ。
すると、あっという間に、ツートンカラーの派手なバッグを作ってくれた。あまりにかっこいいので、梅ちゃんが本当に作ったのか疑いが浮かんだ。
梅ちゃんのミシンを踏む音は睡眠を誘う魅力がある。数分か20分くらい寝入ってしまう。だから、梅ちゃんがミシンで仕上げるところを実際に見たことがない。本当に、最後まで、梅ちゃんが作っているのか、見ようとしても、眠ってしまって、見届けられない。不思議な梅ちゃんとミシンだ。
ある夏、白いタオルと赤いタオルを持参して、梅ちゃんにバッグを作ってと頼んだ。
すると、あっという間に、ツートンカラーの派手なバッグを作ってくれた。あまりにかっこいいので、梅ちゃんが本当に作ったのか疑いが浮かんだ。
梅ちゃんのミシンを踏む音は睡眠を誘う魅力がある。数分か20分くらい寝入ってしまう。だから、梅ちゃんがミシンで仕上げるところを実際に見たことがない。本当に、最後まで、梅ちゃんが作っているのか、見ようとしても、眠ってしまって、見届けられない。不思議な梅ちゃんとミシンだ。
ミステリー・推理
公開:21/09/27 17:20
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