俗信

足の速い人の事を”韋駄天”と呼ぶだろう？
これは韋駄天のもとになった神様の俗信から生まれた言葉なんだ。
実は”御馳走”という言葉も韋駄天から生まれた言葉らしい。勉強になっただろ？

ところで君は”しばてん”を知っているか？
高知や徳島に伝わる、河童に近い妖怪らしい。河童の一種だとも言われている。
しばてんは”芝天狗”という妖怪が鈍ってそう呼ばれるようになったものだ。
しばてんは河童の中でも特に泳ぎが上手かったらしい。
足が早い人の事を”韋駄天”と呼ぶのなら、泳ぎが早い人の事を”しばてん”と呼ぶべきではないか？と、私は思う。

陸、水中と来た。こうなったら最後、空を早く飛ぶ人を何と呼ぶか気になるだろう？
勿論、人の身では空を飛べない。だけど、”天”のつく者で空を飛べる者を私は一人知っている。
それは誰かって？シンプルに”天狗”だよ。
何せその昔、流れ星の事を人は天狗と呼んでいたのだから。