宅配便

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家のチャイムが鳴った。私は、玄関を開ける。

「宅配便です。お届け物です。印鑑をお願いします」
「はい」

私は印鑑を押した。そして黒い箱を受け取った。

「ここだけの話なんですけどね、これの中身、凄いらしいですよ」
「えっ?凄いって?」
「何でも聞いた話によると、これと同じ黒い箱を開けた男性が、ショック死したとか。だから気を付けてくださいね」
「ええ……」
「では、またのご利用お待ちしております」

送り主の欄は空白だった。一体誰が何の為に何を送ってきたのか。私は勇気を出して箱を開けた。
すると中から白い煙が出てきた。

「ごほっ……ごほっ……。な、何これ……煙……!?」

そして鏡に映った自分の顔を見て、私は絶句した。お婆さんになっていたからだ。

これはまるで……!!

そうか。送り主が分かったぞ。
竜宮城だな?
公開:21/09/19 21:14

富本アキユ( 日本 )

カクヨムにも小説を投稿してます。
Twitterは@book_Akiyu

・SSG投稿作品1500作品突破

・作詞を担当
https://youtu.be/OtczLkK6-8c

・葉月のりこ様YouTubeチャンネル『ショートショート朗読ボックス』~ショートショートガーデンより~の動画内で江頭楓様より『睡眠旅人』を朗読して頂きました。

https://youtu.be/frouU2nCPYI

・魔法のiらんど大賞2021小説大賞。大人恋愛部門「彼女の作り方」が予選通過

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ブラウン・シュガー
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