観覧車
6
3
やっとの思いで取り付けた遊園地デートも、終わりの時間が近づいている。そもそもデートだと思ってるのはわたしだけだったかもしれない。
「最後に観覧車に乗りたい。」というわたしの提案に快く頷いたあなたと、赤い屋根の観覧車に乗り込む。
「また一緒に来れたらいいな。」とつぶやいてみる。こんな日はもう二度と来ないと分かっているけれど。夕陽に照らされたあなたは、「ほんとだね。」と笑った。
地面が段々と近づいてくる。誘導係のお姉さんが笑顔で手を振っている。「楽しかったね。」と言いながら腰を浮かせるあなた。
ああ、お願いだから、この観覧車を止めて。
「最後に観覧車に乗りたい。」というわたしの提案に快く頷いたあなたと、赤い屋根の観覧車に乗り込む。
「また一緒に来れたらいいな。」とつぶやいてみる。こんな日はもう二度と来ないと分かっているけれど。夕陽に照らされたあなたは、「ほんとだね。」と笑った。
地面が段々と近づいてくる。誘導係のお姉さんが笑顔で手を振っている。「楽しかったね。」と言いながら腰を浮かせるあなた。
ああ、お願いだから、この観覧車を止めて。
恋愛
公開:21/09/20 17:10
初心者です。
よろしくお願いします!
ログインするとコメントを投稿できます