電話相談

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「なんでうちの店長はあんな感じなんだろう」
バイトの帰り道、電話で思わず先輩に愚痴をこぼす。
大学で知り合ったサークルの先輩だが、家も近いのですぐに仲良くなった。今では、なんでも相談できる姉のような存在だ。
「変なお客に絡まれたから、ちょっと言い合っただけなのに」
「ねぇ。でも昔からあんた、よく変な人に絡まれることあったよね」
先輩はケラケラ笑うと、そう言った。

「…えぇ。でも、私、そんな話したこと、ありましたっけ」
「何言ってるのよ」
先輩とは大学で初めて会った。日々の相談はするが、昔話なんてしていないはずだ。
「変な人に絡まれることはあったけど…」
「私は、知ってるわよ」
先輩の口調が、変わった気がした。
「え、本当に先輩、ですか」
「私は、全部覚えてるわよ」
違う、この感じ、先輩じゃない。
「あなた、誰?」

「教えてあげる」

電話が切れたのと背後に気配を感じたのは、同時だった。
ホラー
公開:21/09/20 18:00

お弁当係

2021年7月、投稿開始。
小説を読むのが好きですが、書くのも楽しそうで始めてみました。
読んでいただければ幸いです。
 

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