新しい殿様

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時は戦国、幕府の力は衰え国々は勢力拡大の戦に明け暮れているのだった。

「うちは天下統一は無理だ」
「お殿様、そんな事言わずにさらなる勢力拡大を」
「といっても武田や上杉、西には毛利もいる。こんな状態で頑張ってもたかが知れてる」
やる気のない殿さまは布団にもぐってしまった。しばらくすると……。

「決めた。日本から独立する」
「なんと!そんな事できますか?」
「ああやる。今の勢力を維持したままでいるには独立しかない」
「それでは今の日本の支配者に手紙をしたためねば」
「そうだな。では硯と筆を用意しろ。今の日本の支配者は……いなかった」
真理に気づいた殿様は、それでも戦が嫌で勝手に独立したが、数年後そのまま攻め滅ぼされた。
誰も知らない歴史の一コマはこうして闇に消えていったのだった。
SF
公開:21/09/18 15:07

三田シャケ

がんばってたくさんの作品を書きたいです!
よろしくおねがいします。
 

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