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この地に引っ越して一週間。流石に気になりだしてきた。
向かいのアパートの一室。そのベランダに、もう一週間も洗濯物が干しっぱなしになっているのだ。
始めは取り込むのを忘れて旅行にでも行ってるんだろうと思っていた。しかし一昨日、締め切っているカーテンが少し揺れる瞬間を目撃したのだ。
翌朝、とうとう我慢できなくなったので思いきって向かいのアパートのその部屋を訪ねてみることにした。
着くと新聞受けに入れられた大量の未開封の新聞が。やはりただ事ではない。恐る恐るインターホンを押してみた。
「や!とうとう来てくれましたか!」
向かい入れた人物は妙に明るい普通の青年。意外だった。
「私は地方出身なんですが、東京の人は本当に冷たいのかを実験したくて」
だから敢えて洗濯物や新聞紙を溜めて気になって訪ねてくる人を待っていたらしい。
喜ぶ青年を前にして何も言えなくなった。
だってこっちも地方出身なのだから。
向かいのアパートの一室。そのベランダに、もう一週間も洗濯物が干しっぱなしになっているのだ。
始めは取り込むのを忘れて旅行にでも行ってるんだろうと思っていた。しかし一昨日、締め切っているカーテンが少し揺れる瞬間を目撃したのだ。
翌朝、とうとう我慢できなくなったので思いきって向かいのアパートのその部屋を訪ねてみることにした。
着くと新聞受けに入れられた大量の未開封の新聞が。やはりただ事ではない。恐る恐るインターホンを押してみた。
「や!とうとう来てくれましたか!」
向かい入れた人物は妙に明るい普通の青年。意外だった。
「私は地方出身なんですが、東京の人は本当に冷たいのかを実験したくて」
だから敢えて洗濯物や新聞紙を溜めて気になって訪ねてくる人を待っていたらしい。
喜ぶ青年を前にして何も言えなくなった。
だってこっちも地方出身なのだから。
ミステリー・推理
公開:21/09/18 08:14
初めまして。昔から小説を書くのが好きでした。ショートショートの魅力に取り憑かれ、日々ネタ探しに奔走する毎日です。
小説のコンセプトは【ドアノブの静電気くらいの刺激を貴方に】です。
皆様、どうぞ宜しくお願い致します。
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