天の神様の言う通り
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寒椿が散り始めるころ、受験する甥っ子に頼まれて、私は遠方の天神様にお守りを買いに行った。
『合格祈願』を選んで買ったつもりのお守りだったが、甥に渡して包みを開けてもらったら『家内安全』になっていた。
受験まで日がなかったので、もう買い直すことができず、甥本人や姉(甥の親だ)からも激しくなじられた。
受験の結果は不合格になり、私は責任を感じた。
夏椿が咲き始めたころ、大規模な水害が発生した。
彼の入った高校は、高台にあったこともあり、周りの学校のうちで唯一、ひとりの犠牲者も出さずにすんだという。
彼の入れなかった高校は……話はここまでにしよう。
『合格祈願』を選んで買ったつもりのお守りだったが、甥に渡して包みを開けてもらったら『家内安全』になっていた。
受験まで日がなかったので、もう買い直すことができず、甥本人や姉(甥の親だ)からも激しくなじられた。
受験の結果は不合格になり、私は責任を感じた。
夏椿が咲き始めたころ、大規模な水害が発生した。
彼の入った高校は、高台にあったこともあり、周りの学校のうちで唯一、ひとりの犠牲者も出さずにすんだという。
彼の入れなかった高校は……話はここまでにしよう。
ホラー
公開:21/09/16 13:04
ファンタジー、ミステリー系のショートショートを書いている『いがらしふみ』と申します。
の作品はこちら( https://lit.link/fumiigarashi )にて。
(アイコン/ノーコピーライトガール様)
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