サインポール
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サインポール。床屋の前で、ぐるぐるまわっている奴だ。学校から帰ると、僕の部屋にサインポールが置いてあった。ものすごい邪魔だ。なんでこんな物が部屋に。良く見ると手紙らしき物が貼ってあった。「誕生日おめでとう。お前が欲しがっていたサインポールだよ。」僕が、お願いしたのは、憧れの野球選手、アジアの英雄リー・ヨーインのサインボール。理容院のサインポールではない。僕は途方に暮れた。サインポールは静かに回り続ける。僕は髪でも切って気分を変えよう。そう思った。
その他
公開:21/09/16 12:10
時折、頭をかすめる妄想のカケラを集めて、少しずつ短いお話を書いています。コメントは励みになります。
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