恥を知れ!

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帰宅すると、郵便受けいっぱいに手紙。開けて読む。すべてに「恥を知れ!」と書いてあった。気味が悪い。部屋に入って留守電を確認する。「メッセージが100件あります」驚いて、すぐに聞く。「恥を知れ!」それだけ。続いて2件目。「恥を知れ!」3件目「恥を知れ!」4件目、5件目、6件目。なんなんだ。スマホが振動した。いやな予感。メッセージアプリを見る。未読が500。いや、今まさに増え続けている。600、700、800、スマホが熱を帯びて熱くなる。扉を強く叩く音。ドン、ドン、ドン、ドン、ドン!今度は何だ?一瞬、心臓が止まりそうになる。扉を叩く音は一旦、止んだ。数秒後、また、ドン、ドン、ドン、ドン、ドン!そして止む。その繰り返し。私は気付く。このテンポは「は、じ、を、し、れ!」だと。
ホラー
公開:21/09/15 10:43

ソフトサラダ( 埼玉 )

時折、頭をかすめる妄想のカケラを集めて、少しずつ短いお話を書いています。コメントは励みになります。

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