競輪場

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普段ギャンブルをしない僕だけど、この前ちょっと好奇心を満たすために競輪場に遊びに行ってきた。
僕は自制心を働かせて最小金額の100円車券を買い続けた。
一度だけ僕の車券が当たって100円が720円になった。
周囲には僕以外に払戻に向かう人はいない。
ちょっと優越感。
あれだけ新聞紙を読んで、過去のデータを漁りながら真剣に考え込んでいるおじさんも当てられなかった当たり券を僕は買っていのだ。
選手を大声で応援していたさっきのあの男性も、レース終盤は落胆の声に変わっていた。
じゃらじゃらと払戻金が機械から出てくる。
どうしてみんなここへ来るんだろう。
勝つための努力がこれほどにも報われないと知って。
でも、もしかしたら結果と努力が無関係ところが逆に救いなのかもしれない。
負けてもそれはただ「運が悪かったから」だ。
そのくせ、勝ったときだけはなぜかそれが自分の実力であるかのように錯覚してしまう。
その他
公開:21/06/04 10:15

水素カフェ( 東京 )

 

最近は小説以外にもお絵描きやゲームシナリオの執筆など創作の幅を広げており、相対的にSS投稿が遅くなっております。…スミマセン。
あれやこれやとやりたいことが多すぎて大変です…。

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