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木星の後ろの六月の新緑が美しい。冬は枯れ木ばかりで静かだった宇宙公園も、今は生き生きとした息吹に満ちている。お気に入りの散歩コースであるこの公園の遊歩道には、太陽を中心に、水星、金星、地球、火星、木星……と、八つ惑星が並んでいるのだ。最初に木星を見たときには、地球と比べてあまりに木星が大きいのに驚いたものだ。パシャ。いつものように木星の写真を撮ったら、奥に赤いたこやき屋台が見えた。あ、今日は8日。縁日か。あつあつを食べたかったが、ここで食べずにお持ち帰りくださいと言われて家まで持って帰ってきた。
箱を開けると、中にはたこやきが2つだけ。あれ???
しかも……残された2つのうちの1つのたこやきは、パックマンのようにパクパクと、もう1つのたこやきを食べている真っ最中だった。
視線に気づいたたこやきがビクッっと震えておかかが落ちると、木星の縞模様があらわれた。
小さな木星が、うふふと笑った。
箱を開けると、中にはたこやきが2つだけ。あれ???
しかも……残された2つのうちの1つのたこやきは、パックマンのようにパクパクと、もう1つのたこやきを食べている真っ最中だった。
視線に気づいたたこやきがビクッっと震えておかかが落ちると、木星の縞模様があらわれた。
小さな木星が、うふふと笑った。
公開:21/06/02 21:06
初投稿は2020/8/17。
SSGで作品を読んだり書いたり読んでもらえたりするのは幸せです。趣味はほっつき歩き&走り(ながらの妄想)。
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