持ち帰り専門店

0
2

今日のコンパでもまた女子をお持ち帰り出来なかった…皆が楽しそうに二軒めに向かう。その背中を俺は見つめる事しか出来なかった。
悔しくて、寂しくて、酒を買ってはそれを煽るように飲む。チクショウ!俺の何がいけないってんだ!
「女子のお持ち帰り、ウチなら出来ますよ」
怪しい客引きに声をかけられた。普段ならこんなのに引っかかる俺ではないが今は酔いも回り、そりゃいいやと言われるままに店に入った。

店の中、値札の貼られた男女が並んでいるのを見て酔いが覚めた。
「この中からお好きな方をお持ち帰り下さい」
そう言われ、女の値札と顔と体を見てまわる。手を出せるのはごく僅かだ。
そんな中、安価で好みの女を見つけた。
店主に金を渡し、家へと連れて帰ろうとする。
「私、車持っているの。それで帰らない?」
女の告白に何度も頷く。これは大当たりを引いたようだ!
女がパチンと指を鳴らす。俺の体はUFOへと吸い込まれた。
公開:21/06/01 20:28

幸運な野良猫

元・パンスト和尚。2019年7月9日。試しに名前変更。
元・魔法動物フィジカルパンダ。2020年3月21日。話の流れで名前変更。
元・どんぐり三等兵。2021年2月22日。猫の日にちなんで名前変更。

コメントはありません

コメント投稿フォーム

違反報告連絡フォーム


お名前

違反の内容