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僕の頭の中には、幼い頃から電車が走っている。
と云うか、頭の中で電車が走る音がするのだ。
何度か人に話したこともあるが、誰もが笑って聞き流すだけだった。
大きな音では無いので、会社員になった今は、すっかり慣れてしまって、そう気にもしていなかったが、ある日の飲み会で、酔った勢いでこの話をすると、やっぱり笑って聞き流されてしまった。
しかしその次の日、会社で先輩が真面目な顔で話しかけた来たのだ。
「昨日の話って本当なの?いや俺ね、電車好きだからさ、その音聞かせてくれない?どこのどんな電車か分かるかも?」
初めて、僕の言うこと信じてくれたんだ。
僕は嬉しくなって、頭の中の電車の音を口ずさんだ。
「おー!すげぇ!マジかよ?!これは、サンテマルン王国のスパンパ鉄道のドボドボ電車の音だよ!懐かしいなあ…」
僕は、先輩の話を笑って聞き流した。
と云うか、頭の中で電車が走る音がするのだ。
何度か人に話したこともあるが、誰もが笑って聞き流すだけだった。
大きな音では無いので、会社員になった今は、すっかり慣れてしまって、そう気にもしていなかったが、ある日の飲み会で、酔った勢いでこの話をすると、やっぱり笑って聞き流されてしまった。
しかしその次の日、会社で先輩が真面目な顔で話しかけた来たのだ。
「昨日の話って本当なの?いや俺ね、電車好きだからさ、その音聞かせてくれない?どこのどんな電車か分かるかも?」
初めて、僕の言うこと信じてくれたんだ。
僕は嬉しくなって、頭の中の電車の音を口ずさんだ。
「おー!すげぇ!マジかよ?!これは、サンテマルン王国のスパンパ鉄道のドボドボ電車の音だよ!懐かしいなあ…」
僕は、先輩の話を笑って聞き流した。
ファンタジー
公開:21/05/29 15:10
言葉遊びが好きで、褒めらると伸びるタイプです。
良かったら読んでやって下さい!
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