捕まらない空き巣
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「僕は絶対に捕まらない」青年は言った。「これは僕の空き巣の技術がどうとか、盗みに自信があるとかっていう話ではなくてね。盗みをしようと思って家に入る。そうすると住人は必ず不在で、僕が金品を盗んで家を出るまで帰ってこない。今まで何百回とそういう風にやってきたんだ。なのに」
「今回は俺と鉢合わせてしまった」
「どういうことなんだ?僕の能力が枯渇してしまったのか?」
「どうなんだろうなあ」男はそう言うと、拳銃の銃口を青年に向けた。
「ま、待ってくれ!」
瞬間、青年の頼みはあっけなく無視され発砲された。
弾丸は青年の体の横を通って白い壁にめり込む。
「来てもらおうか」
男は玄関へと歩き出す。
青年はさっきの発砲を思い出しながら、ゆっくりと男の後ろをついて行った。
ついて行くしかなかった。
「今回は俺と鉢合わせてしまった」
「どういうことなんだ?僕の能力が枯渇してしまったのか?」
「どうなんだろうなあ」男はそう言うと、拳銃の銃口を青年に向けた。
「ま、待ってくれ!」
瞬間、青年の頼みはあっけなく無視され発砲された。
弾丸は青年の体の横を通って白い壁にめり込む。
「来てもらおうか」
男は玄関へと歩き出す。
青年はさっきの発砲を思い出しながら、ゆっくりと男の後ろをついて行った。
ついて行くしかなかった。
公開:21/05/30 22:10
ショートショートに魅入られて自分でも書いてみようと挑戦しています。
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