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毎晩、夢の中で汽車に乗っている。
窓の外は真っ暗で何も見えず、周囲を見渡しても僕以外の乗客はいない。
『次は5月27日ー』と音に靄のかかったアナウンスが明日の日付を告げると、駅員の男が歩いてくる。
「乗車券を」と男に小さな声で言われ、僕がそんなもの持っていないと慌てていると、「もし無いのなら今すぐ降りてもらう」と男が僕を睨みつける。
冷や汗をかいて男から目を逸らし、足元の鞄に気付く。
藁にもすがる思いで鞄を開けると、中には切符がぎっしり詰められている。
その異様さに驚きながら、一枚手に取って駅員に渡すと、駅員は切符に穴を開けて立ち去る。
やがて汽車は『5月27日』に辿り着き、僕は逃げるように汽車を飛び降りる。
そこで、目が覚める。
夢の意味はよくわからない。ただ、鞄の中に詰まった切符が無尽蔵でないことだけは何故か理解できて、何とも言えない焦りから布団を飛び起きるのだった。
窓の外は真っ暗で何も見えず、周囲を見渡しても僕以外の乗客はいない。
『次は5月27日ー』と音に靄のかかったアナウンスが明日の日付を告げると、駅員の男が歩いてくる。
「乗車券を」と男に小さな声で言われ、僕がそんなもの持っていないと慌てていると、「もし無いのなら今すぐ降りてもらう」と男が僕を睨みつける。
冷や汗をかいて男から目を逸らし、足元の鞄に気付く。
藁にもすがる思いで鞄を開けると、中には切符がぎっしり詰められている。
その異様さに驚きながら、一枚手に取って駅員に渡すと、駅員は切符に穴を開けて立ち去る。
やがて汽車は『5月27日』に辿り着き、僕は逃げるように汽車を飛び降りる。
そこで、目が覚める。
夢の意味はよくわからない。ただ、鞄の中に詰まった切符が無尽蔵でないことだけは何故か理解できて、何とも言えない焦りから布団を飛び起きるのだった。
ファンタジー
公開:21/05/27 13:40
大学生
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