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支配された国はいつの日か私の夢を壊していく。

手や足は動くのに、脳みそは機能していない。考えることを辞めた人間の頭は透けていく。やがて腐り異臭を放った脳みそは溶けて無くなる。また頭は再生していく。見た目は同じ人間。だけど中身はまるで別物。

自分の胸の鼓動は速くなる。後ろに気配を感じる。寒気がする。毎日朝が来るのが怖くなる。震える。下を向く。地面が見えなくなってやっと解放される。

僕がいなくなった世界は、どこまでも無の世界だった。
ホラー
公開:21/05/28 14:27

きらきらのべる

読書が趣味で、自分でも書いてみたいなと思い始めました。
マイペースに投稿、どうぞよろしくお願いします。

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