置き手紙

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朝起きると、テーブルの上に置き手紙があった。
「あなたとは、もう暮らせません。」
男は、面食らった。どういう事か分からなかった。
男は独り暮らしだった。意味がわからなかった。
置き手紙には続きがあった。男は読んでみる。
「あなたは、わたしの存在に全く気付いてくれない。鈍感にも程がある。夜中にいきなりテレビをつけても、急に大きな音を鳴らしても、勝手に蛍光灯を付けても、消しても、はたまたそれを繰り返しても驚きもしない。なんなの?今までの住人は、大体みんなビビってすぐに出てくのに。こんな事今までなかった。許せない。もう、私が出ていきます。」
男は、複雑な気持ちになった。
ファンタジー
公開:21/05/24 22:22

ソフトサラダ( 埼玉 )

時折、頭をかすめる妄想のカケラを集めて、少しずつ短いお話を書いています。コメントは励みになります。

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