仲の良い双子
8
6
昔、昔。双子が不吉とされる時代。
ある長者の家にかわいい女の子の双子が生まれた。
しかし、双子なのを嫌い、家のものは姉ばかりを大事にした。
御馳走も綺麗な着物もみんな姉のもの。妹は座敷牢に押し込まれ、いつもボロボロの恰好で食事も粗末な食べ残し。
妹を気に掛けるのは姉と年老いた使用人のみだった。
ところが、姉妹が大きくなるにつれどんどん家が傾いていく。
困った長者は美しい姉が玉の輿にのることを期待して一層かわいがる。
その一方、妹にはただでさえ少ない食事を与えるのをついにやめてしまった。
ある夜、使用人の夢に美しい女神が現れる。
「私は吉祥天、妹は黒闇天の生まれ変わりです。どうか妹を連れて逃げてください、私も後を追いかけます」
使用人が妹を連れて屋敷から逃げるといつの間にか姉もついてきていた。
長者の家は没落し、使用人はかっての長者に負けないほど豊かになったという。
ある長者の家にかわいい女の子の双子が生まれた。
しかし、双子なのを嫌い、家のものは姉ばかりを大事にした。
御馳走も綺麗な着物もみんな姉のもの。妹は座敷牢に押し込まれ、いつもボロボロの恰好で食事も粗末な食べ残し。
妹を気に掛けるのは姉と年老いた使用人のみだった。
ところが、姉妹が大きくなるにつれどんどん家が傾いていく。
困った長者は美しい姉が玉の輿にのることを期待して一層かわいがる。
その一方、妹にはただでさえ少ない食事を与えるのをついにやめてしまった。
ある夜、使用人の夢に美しい女神が現れる。
「私は吉祥天、妹は黒闇天の生まれ変わりです。どうか妹を連れて逃げてください、私も後を追いかけます」
使用人が妹を連れて屋敷から逃げるといつの間にか姉もついてきていた。
長者の家は没落し、使用人はかっての長者に負けないほど豊かになったという。
ファンタジー
公開:21/05/26 21:46
ぼちぼちやっていこうと思います。
コメントを頂けると励みになります。
ログインするとコメントを投稿できます