気のせい

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「ねえ、聞いてー今日また手紙が入ってたの」
かなが電話で友達と話しているようだ。
「いや、全然身に覚えがなくて」
えっ、ちゃんと名前書いてるじゃん。
「うーん、でも本当に聞き覚えがないのよ」
思い出してよー、絶対思い出すよ。
「それにね、見られてる気がするのよ」
そりゃ可愛いし
「気のせいじゃないよ、、」
いや、信じてるよ。事実を言ってるだけだよね。
「もう警察にでも行こうかな、取り合ってくれるかな」
警察?どうして??
「まあ、相談してみるよ。ありがとう」
かなは電話を切って、お風呂に向かった。

本当にかなは分かっていないな、こんなに見守ってるのに。
「ちゃんと話して安心してもらわないと」
私は押し入れから出てつぶやいた。
ホラー
公開:21/05/25 22:00

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