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スコールが降り始めた夕方
駅前で一人ため息ついて
空にらむ君を見つけたんだ
土曜日の 夏の始めに

ポケットの中で コブシ握って
用意してた台詞を
思い出してる

チャンスだ!

「天気予報見なかったの?」
少し上から目線 投げた
ぷっくりと膨らませた頬は紅く
唇 艶めいてる

「帰ろうよ 一緒にこの傘で
ほんの少し狭いかもしれないけど」
「仕方ない 入ってあげるよ」と
僕見上げ 笑顔くれた

ポケットから手をそっと出して
君の前 差し出してみたんだ

トキメキ!

君はすまし顔で
カバン一つ 僕に押し付けた
少し眉 下げた僕にウィンクして
「傘ならば私が 持ってあげるから」

頑張って 腕を伸ばしてる
その姿に 決意した
「君のことが好き・・・」
「その台詞待ってた」
そう言って彼女は
急に立ち止まり そっと瞳(め)を閉じた
斜めに傾けた 藍色(愛色)の傘は
僕ら二人の 秘密の部屋になる
青春
公開:21/05/22 15:30
更新:21/05/22 16:46
makihide00さんが以前 Twitterで募集していた 青春恋愛ものの歌詞です 梅雨時期なのでUPして みました♡

ことのは もも。( 日本 関西 )

日本語が好き♡
18歳の頃から時々文章を書いています。
短い物語が好きです。
どれかひとつでも誰かの心に届きます様に☆
感想はいつでもお待ちしています!
宜しくお願い致します。

こちらでは2018年5月から書き始めて、2020年11月の時点で300作になりました。
これからもゆっくりですが、コツコツと書いていこうと思います(*^^*)

2019年 プチコン新生活優秀賞受賞
2020年 DJ MARUKOME読めるカレー大賞特別賞受賞
2021年 ベルモニー縁コンテスト 入選

カントー地方在住
 

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