ヤカンの笛

ヤカンでお湯を沸かす時、火にかけた事を忘れてしまい湯溢れになりレンジを汚してしまったり、何よりもガス漏れにでもなったら危ない。
そんな時ピーと鳴るヤカンは沸いたよ～、と音で教えてくれ便利だ。
沸騰監視人を一人雇った様なもんだ。

原理は湯が沸騰して蒸気が発生すると、注ぎ口の内側で空気が振動し音が生まれるらしい。そしてその蒸気の速さが一定のスピードを超えて、1つ目のプレートの穴を通り、更に二つ目の穴を通過しジェット気流が発生する。
それが外部に出る時、高いピーという音が鳴る。
パイプオルガンやフルートと同じで注ぎ口が長い程、低い音が、短い程高い音が出るらしい。

ある日その音にリズムと拳を伴って演歌を熱唱し始めた。これは素晴らしいと聞き惚れていたら、またレンジの上がお湯だらけになってしまった。
現在溢れる湯の受け止め方を研究しており、これに成功すれば演歌ヤカンとして売り出そうと思っている。