なぞなぞ

空いた電車で、ゆったり座り本を読んで居ると、前の座席の幼い男の子とお母さんの話が聞こえて来た。

「なぞなぞだすよ」
「うん」
「まるくて〜あかくて〜おいしいのって、なあ〜んだ？」
「リンゴ」
「あたり！」
「じゃ、こんどはママがだすね」
「うん、いいよ」
「まるくて、あかくて、おいしいのって、なんだ？」
「えっおなじだよ…リンゴ！」
「ブー、トマトでした」
「ママ、ずるいよー」

おーかわいい！
うちの子も、こんな頃があったなぁ…

「フフ、ごめんごめん。じゃこれは、すきな女の子といると、すぐにたっちゃうものって、なんだ？」

えッ、どうしたママ？大人びた、なぞなぞじゃないか。
て言うか、性教育？
いくら何でも早いだろう?！

「ん…わかんない」
「こたえは、じ・か・ん！さあ、おりるわよ」
「うん」

はぁ……時間かぁ、上手いこと言うなあ。Ｈな想像をした、自分が恥ずかしかった。