アンパンマン弁当

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「母ちゃん、オイラ、アンパンマン弁当がいいな!」
「ええ〜!」
と言いながら母ちゃんは朝イチから気合いを入れて弁当を作ってくれた。
幼稚園でオイラが弁当箱を開けると、アンパンマンが横たわっていた。
胴体はプラスチック製で、頭部だけ顔の描かれたあんぱんだった。
なんだか棺桶に入れられた死人みたい。
オイラはその頭部をもぎとってかじりついた。
あんこの甘さが美味しかったけど、悪いことしてるような気がした。
友達の弁当はふりかけご飯にタコさんウィンナー、彩り豊かなおかず。
オイラ、たしかにアンパンマン弁当がいいって言ったけどさ。
けどさ。
やっぱあんぱん一個だけじゃ足りないかも。
他にもおかずがあったら良かったのに。
そう思った瞬間、木陰から母ちゃんが飛び出てきた。
「受け取りなさい!」
母ちゃんの投げたものが、オイラの弁当箱のアンパンマンの胴体に突き刺さった。
…2個目のあんぱんだった。
その他
公開:21/05/21 23:17
更新:21/05/21 23:19

水素カフェ( 東京 )

 

最近は小説以外にもお絵描きやゲームシナリオの執筆など創作の幅を広げており、相対的にSS投稿が遅くなっております。…スミマセン。
あれやこれやとやりたいことが多すぎて大変です…。

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