妻のセイタイケイ
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結婚した当初。妻は「蜂」だった。
身体に黒の横縞がある訳ではない。
身体の「くびれ」が、蜂そのものだった。
峰不二子より、くびれていた。
見る者を唖然とさせるくびれだった。
でも、くびれているだけでは蜂ではない。
鋭い針で、私を刺すのだ。
一瞬チクッとするが、毒性はなかった。
自分の身体にリスクでもあるのか、
1回刺すと、しばらく刺さなかった。
そして今。妻は「蜂の幼虫」になった。
ただの幼虫ではない。
「針のある蜂の幼虫」だ。
色が白くなった訳ではない。
この26年の歳月を経て、
くびれが、どこにもないのだ。
ドラえもんより、くびれがない。
そして、ここからが重要なのだが、
私を刺す回数が、昔より大幅に増えた。
些細な事で、容赦なく刺しまくる。
キンカンを一月で一瓶使う。
今も、不敵な笑みで、私を見ている。
最後に、これが最重要なのだが、
こんな妻を、私はブンブン愛している。
身体に黒の横縞がある訳ではない。
身体の「くびれ」が、蜂そのものだった。
峰不二子より、くびれていた。
見る者を唖然とさせるくびれだった。
でも、くびれているだけでは蜂ではない。
鋭い針で、私を刺すのだ。
一瞬チクッとするが、毒性はなかった。
自分の身体にリスクでもあるのか、
1回刺すと、しばらく刺さなかった。
そして今。妻は「蜂の幼虫」になった。
ただの幼虫ではない。
「針のある蜂の幼虫」だ。
色が白くなった訳ではない。
この26年の歳月を経て、
くびれが、どこにもないのだ。
ドラえもんより、くびれがない。
そして、ここからが重要なのだが、
私を刺す回数が、昔より大幅に増えた。
些細な事で、容赦なく刺しまくる。
キンカンを一月で一瓶使う。
今も、不敵な笑みで、私を見ている。
最後に、これが最重要なのだが、
こんな妻を、私はブンブン愛している。
その他
公開:21/05/19 17:45
更新:21/05/19 21:40
更新:21/05/19 21:40
セイタイケイは生態系でなく
生体型=セイタイケイ
千葉県野田市在住の、渡辺隆一です。
小学4年生の頃から、文章を書くのが
好きで、今も、趣味で書いています。
ショートショートが、好きです。
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