雀の学校

ある日縁側に居ると、雀が飛んで来てチュンチュンと挨拶してきた。「突然ですがお願いがあって、実は我が雀の学校の教師が、長年勤務のご褒美で休暇を取り海外旅行に行っているのです。厚かましくも、その間の授業を担当して頂けないかとお願いに参りました。」
成程ところで科目は何ですか、算数、国語、理科、社会、音楽、いや音楽は、皆さん得意だから必要無いか。
「出来れば折角の機会ですから、マクロ経済や景気動向更には世界情勢やら幅広くグローバルな講義を期待しています。」

えェ、そんな難しい事を、無理ですよ。「イエイエ、ご存知の事を分かり易く、お話頂ければそれで十分です。」
だったらどうせ暇ですし、お受け致しましょう。ただ私には条件があります。
歌の様に、雀の学校の先生はムチを振り振りチイパッパとありますが、私は体罰は反対なので、ムチは振らず手振り身振りで教えます。
「結構で御座います、異存はございません。」