閑話休題14

シリーズを終えて、コメントや励ましの言葉が胸に沁みる。秋田柴子大先生がコラボ作品を描いてくださった。小躍りする空津に注がれた妻の視線は冷たい。

こういう時は何気ない話を持ちかけてお茶を濁すのが定石だ。

「ねぇ、初めて買ったCDってなに？」
本当に何気ない質問だったが、妻は思ったよりも好反応で、嬉しそうに考えはじめた。

「ホワイトラブかなSPEEDの」
しばらくして、妻はなつかしそうに答える。同い年ということもあり、当時の思い出なんかを話したり、めずらしく話が盛り上がる。

人のはじめてを聞くのは楽しい。

空津のはじめてのCDは硝子の少年、漫画はドラゴンボール、小説は森絵都のカラフル、はじめての夢はラーメン屋。SSG初投稿は「月曜日はいつも」

いろんなはじめてのさきに今があるんだなぁなんて感慨深い気分になる。

CDなんてなかなか買わない時代、あなたが初めて買ったCDは？