椅子君の探検

一階のリビングに置いてあった机の椅子が、朝座ろうと思ったらない。家人が高い所の物でも取ろうとして、使いそのままかなと思い探すも見付からない。
オーイ椅子を何処へやったと聞くと、知らないわ使ってもいないしと答えた。私が二階の和室に行くと、例の椅子が照れくさそうに居る。
お前どうしてここに居るのだ、探していたんだぞ、階段を登って来たんかと言うと、いつも一階ばかりで二階はどんな部屋があるのか探検しに上がった。だけど戻ろうと階段に来ると、行きと違い前のめりで怖くて足が出せない。
誰か一緒に降りてくれるのを待ってた。
でもな～お前は大きな椅子だし、急な狭い階段を持ちながら降りるのは年寄りには無理だよと答えた。
すると分かった、僕は当分この和室にいるから暇な時に来て腰掛けて見て、和洋折衷で中々良いと思うけど。
その後一階の机でパソコンを使う時は、私は立ったままである。
疲れるが足腰鍛錬には良いみたい。