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ノミオが弁当屋に着くと、一人のフレグランス漂う中年男がいた。その男の恰好は、頭に黒サングラス、肩からはピンクのカーディガン、案の定、靴下は履いていない。「お弁当2つでお待ちの方、お待ちどう様でした」その男はレジ袋を受け取ると路上で待つオープンカーへと戻った。助手席の若い女にそれを渡すと車は急発進し、爆音だけを残しそこを去った。
ノミオが弁当を待っていると、先のオープンカーが舞戻ってきた。助手席にあの女はいない。血相を変えたあの男が向かってきた。
「デザートが入ってないじゃないか!」すごい剣幕で店員に迫った。
「食後のデザートを楽しみにしていた彼女が怒って帰ってしまった。どうしてくれるんだ!」オロオロする店員。それを見かねた店長が言った「たかがデザートじゃないですか」。そのヤサ男はいけしゃあしゃあとこう言った、「プリンは文化です」。これをプッチン不倫と言ったかどうかは、ノミのみぞ知るである。
その他
公開:21/05/18 05:55

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