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「皆さん、今日は未来のお友達に手紙を書きましょう。自分が大きくなったら何になりたいかとか、そういうことを書いてみましょう」
小学校の先生が生徒たちに少し硬い笑顔で言った。
子どもたちは先生に促されるまま、思い思い未来への手紙を書く。
『あたらしい ちきゅうのみなさんへ
ぼくのなまえは オオタユウトです。
ぼくは おおきくなったら どんなあつさやさむさにも まけない つよいひとに なりたいです
それから……」
人類は地球規模の未曾有の災害に見舞われ絶滅が決定的になった。
他の星への移住を企てる人々もいたが失敗だった。
そこで、衛星に地球人のデータを載せ、地球周回軌道に打ち上げることにした。これなら地球上がどのようになってもデータは安全である。
子どもたちはいつの日にか読まれるそのタイムカプセルに乗せる手紙を書いているのだ。
教室の先生は子どもたちに背を向け、そっと目頭を押さえた。
小学校の先生が生徒たちに少し硬い笑顔で言った。
子どもたちは先生に促されるまま、思い思い未来への手紙を書く。
『あたらしい ちきゅうのみなさんへ
ぼくのなまえは オオタユウトです。
ぼくは おおきくなったら どんなあつさやさむさにも まけない つよいひとに なりたいです
それから……」
人類は地球規模の未曾有の災害に見舞われ絶滅が決定的になった。
他の星への移住を企てる人々もいたが失敗だった。
そこで、衛星に地球人のデータを載せ、地球周回軌道に打ち上げることにした。これなら地球上がどのようになってもデータは安全である。
子どもたちはいつの日にか読まれるそのタイムカプセルに乗せる手紙を書いているのだ。
教室の先生は子どもたちに背を向け、そっと目頭を押さえた。
SF
公開:21/05/16 15:16
#ショートショート
#短編小説
#SF
#地球周回軌道
#人類絶滅
#タイムカプセル
読んでいただきありがとうございます。(・ω・)/
ここに投稿する以外にも、自分のブログに同時掲載しているときがあります。
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